「坊っちゃんとマドンナちゃんのこどもえほん館」のご紹介

東京理科大学の神楽坂キャンパス森戸記念館内に

「坊っちゃんとマドンナちゃんのこどもえほん館」があります。

 

このえほん館は、東京理科大学の現学長でいらっしゃる藤嶋先生の発案により、昨年の12月に開設されました。藤嶋先生ご自身が本がお好きであることは有名で、常々、子どもにたくさん本を読んでほしいというお気持ちがあったようです。ですから、このえほん館は、その子どもたちに本を読んでもらいたいという先生の思いを体現したものととなっています。それと同時に、地域への貢献、さらに子どもたちへの理科離れを防ぎ、理科の教育に貢献するといった意味合いもあります。

太陽と光しょくばいものがたり          藤嶋 昭(著), かこ さとし (著, イラスト)他
太陽と光しょくばいものがたり 藤嶋 昭(著), かこ さとし (著, イラスト)他

 

 

また、藤嶋先生は、童話作家のかこさとし先生と親しくされており、童話にも造詣が深いそうです。ご自身でも、かこ先生といっしょに「太陽と光しょくばいものがたり」という絵本をお書きになっています。光触媒は、藤嶋先生が発見されたものであり、この本はその研究をやさしく説明した本になっています。

 

2月にはかこ先生による開設記念講演会も開催され、100名以上が参加する盛況なものだったそうです。

 

蔵書としては、100万冊以上のベストセラー童話を中心に、さらにそれに理科系の絵本などを加えた500タイトル1000冊となっています。対象は、幼稚園・保育園生から小学校高学年程度としていますが、私が拝見した感じでは、大人も十分楽しめます。かこ先生の本も多くあります。

 

 

東京理科大学キャラクター 坊ちゃんとマドンナちゃん
東京理科大学キャラクター 坊ちゃんとマドンナちゃん

 

それにしても、この図書館の名前気になりますよね。

なぜ、坊ちゃんとマドンナちゃんなのか? 

実は、夏目漱石の小説の「坊ちゃん」の主人公の坊ちゃんは、東京理科大学の前身である東京物理大学を卒業して、松山へ数学の教師として赴任したという設定になっていることから、坊ちゃんとマドンナちゃんが、同大学のキャラクターとして採用されています。こうしたことから、子ども向けの図書館ということもあり、キャラクターを活かした図書館の名前となっているのです。

 

 

また、さらに東京理科大学には、塚本理事長と藤嶋先生の発案で、学生さん向けに、もう一つユニークな図書館があります。

 

8号館の地下にある、新書だけを集めた新書図書館「塚本・藤嶋 新書文庫」です。学生さん用のカフェテリアの奥に新書がずらりと並び壮観です。

塚本・藤嶋 新書文庫
塚本・藤嶋 新書文庫

 

 

これも、「理系だからこそ、視野を広げる教養教育が必要」とのお考えによるものです。 

 

講談社のブルーバックスもばっちり揃ってました!

えほん館は、森戸記念館のラウンジも兼ねていることから、大きな拡大はできないそうですが、タイミングをみながら蔵書を増やしていきたいとのことです。また、読み聞かせなどの企画をしたいという要望もあるとのことですので、その辺りも検討していきたいとのことです。

  ピラミッド ピラミッド―その歴史と科学 かこ さとし (著)
  ピラミッド ピラミッド―その歴史と科学 かこ さとし (著)

最後に、今回インタビューさせていただいた、学務部庶務課の千賀さんと大谷さんにお勧め本をお伺いしました。

お勧め本は、かこさとし先生の「ピラミッド」という絵本です。実は、これは、藤嶋学長のお勧め本だそうです。かこ先生が事実に基づき、エジプトの歴史からピラミッドを建てるまでを分かりやすく説明された本です。ピラミッドは4500年前からあるのですが、実は現存しているクフ王のピラミッドなどは基礎がしっかりしているから残っているそうで、同じピラミッドでも基礎が甘いものは崩れて残っていないそうです。これは、今の教育界で、基礎学力を固めることの重要性が謳われていることにも関連するのではとお考えで、また、藤嶋先生も、常々基礎が大切ということをおっしゃっており、それを学生さんに説くときには、このピラミッドの本を紹介しながらお話されるそうです。(理系女子の100冊にも登録させていただきます!)

 

ぼっちゃんとマドンナちゃんの子どもえほん館は、

平日 10:00~16:00 に利用することができます。日曜祝日はお休みで、また夏休み期間など不定期でお休みがあります。

 

すぐ近くには、毘沙門天があったり、今、話題の神楽坂の少し奥まったステキな場所にあります。普段は、子どもさんの利用が多いそうですが、無料ということで、お年よりなどがぶらっと入られることもあるそうです。

 

皆さんも、神楽坂にお越しの際は立ち寄ってみてはどうでしょうか。

このえほん館で刺激を受けた子どもたちが未来のリケジョ、リケダンになるといいですよね。

 

東京理科大学の千賀さん、大谷さんありがとうございました!

 

■ 関連HP:

http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2516

■場所:東京理科大学神楽坂キャンパス 森戸記念館1F

    (東京都新宿区神楽坂4-2-2)

■アクセス:JR総武線、地下鉄有楽町線、東西線、南北線飯田橋駅下車 徒歩8分

      大江戸線飯田橋駅下車 徒歩15分

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コメント: 2
  • #1

    Isidore (日曜日, 22 7月 2012 02:30)

    Very good article i just submitted your website to stumble upon and also i bookmark your website in my pc for future visit

  • #2

    成松キミ (日曜日, 02 6月 2013 13:58)

    5月31日早朝のラジオでお聞きしました。再放送でしたが
    お聞きできてハッピーでした。
    絵本は買いたいと思っています。東京でないのが残念です。

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